1901年、アメリカはマサチューセッツ州で設立されたBROWN’S BEACH JACKET。
強風、雨、風、寒さといった過酷な状況下で働く、シーマン、ハンター、ランバージャック、ワーカーに愛用され、その評判は瞬く間に東海岸から全米に広がっていった。
独自のマテリアルである『ビーチクロス』は、COTTON 27%、WOOL 73%の混合生地でできており、その生地が織り成す不規則なムラ、凹凸のついた表情から、通称『ごま塩』と呼ばれる。暖かく体を包み込んでくれるセーターの様に柔らかい素材は、袖を通す事で実感出来る。防寒に優れ、また耐久性が高い生地でもあった。
60年代終わりに生地業界としては当時革新的な技術であったポリエステルやナイロンといった化学繊維の勢いに負け、このブランドは終焉を迎える。
およそ半世紀を経て、『BROWN’S BEACH JACKET』完全復刻プロジェクトが始まる。幻の名品と呼ばれるBROWN’S BEACH JACKET。
懐かしさと暖かさを兼ね備えた旧き良き時代のディティールを探求し、現代の人々に…。